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福岡オリンピックとビオトープ

福岡市は,2016年夏季オリンピック開催地に立候補しました。
同じく東京都も立候補していて,2つの都市が国内候補地を巡って一騎打ちの様相です。
福岡市民はあまり盛り上がってはいませんがね(^^;)

さて,オリンピック誘致の賛否は置いておいて,今回は6月30日に提出された「第31回オリンピック競技大会国内立候補都市 開催概要計画書」から,“福岡オリンピックとビオトープ”について考えます。

福岡市のオリンピックのコンセプトは,
「150万都市でのオリンピック開催モデルの提案」
「博多湾を舞台に持続可能なオリンピックの実現」
「Games for All すべての人々のためのオリンピック」
「アジアの融和と発展,そして世界平和への貢献」
となっています。

ビオトープにかかわるコンセプトは,「持続可能なオリンピックの実現」というところです。
このコンセプトの中には,「生態系を保全することに加え,市街地の緑化・緑地整備を行って生き物の新たな生息環境(ビオトープ)を創出する」ということが明記されています。

オリンピックで生態系を保全し,ビオトープを創出するとはどういうことか?

福岡オリンピックは,須崎ふ頭・百道浜・海の中道の3つの大きなクラスター(競技会場)で行われます。
いずれのクラスターも,計画を見る限りは自然環境を破壊するような開発行為は見て取れません。
そこで,ビオトープの視点から福岡オリンピックの計画を考えると,その中心は,

“生物の生息する環境が極端に少ない市街地(須崎ふ頭・百道浜)に生物の生息空間(ビオトープ)を如何に効果的に整備するか”

という問題になります。

福岡市の計画では,須崎埠頭の選手村を緑被率50%にして生き物が生息できる空間(ビオトープ)として整備することになっています。具体的には下の写真に示されるように,建物の屋上緑化を中心とした緑化になると思われます。
最近は,ヒートアイランドの緩和策として屋上緑化が推進されていますが,生物の生息空間(ビオトープ)として整備するためには,ただ単に芝を貼ったり木を植えたりというわけにはいきません。
外来種を植えない,郷土に生える木を植える,生き物の生息が可能な樹種を選択する・・・といったことが重要です。
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また,市街地のような生物の生息場所(ビオトープ)がほとんど無い場所に,いきなり緑地を作ってもたくさんの生き物はやって来てはくれません。市街地に作った緑地に生き物を呼び込むためには,生き物がたくさん生息しているビオトープから市街地のビオトープへの誘導路を作る必要があります。
それが「緑のコリドー」と呼ばれるものです。
「緑のコリドー」とは,ビオトープとビオトープをつなぐ「緑の道」みたいなものです。
下の写真は選手村のイメージ図です。選手村のはるか後方には山地や緑地があるのがわかると思います。この山地と選手村を「緑のコリドー」で結んで,山地に生息する生き物を選手村まで呼び込み,選手村を新たなビオトープとするのです。
福岡市では,街路樹を「緑のコリドー」として,市街地に整備することを計画しています。
どのような種類の街路樹をどのルートに整備して背後の山々と選手村を結ぶのか,これには専門的な解析が必要です。
ただ木を植えればいい,という単純なものではありません。
生き物が利用しやすい樹種を選ばなければいけませんし,効率よく植えていかなければなりません。
どのように選手村を立派なビオトープとして整備するのか。
「環境都市・福岡市」としての腕の見せ所でしょう。
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