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いつの間にか秋・・・モズのお話

右腕の浮腫のため,しばらくお絵かきができませんでした。
気が付けば2ヶ月以上もブログの更新をサボってしまって,気が付けば夏から秋へと季節は移り変わってしまいました・・・(^^;

と,いうことで,今回はいきなりですが秋の訪れを告げる鳥,モズのお話です。

●モズ(イラストは雄)

モズ♂


日本の農耕地や林縁に普通に見かけるモズは,北海道から九州まで広く分布し,一年中その姿を見ることができる鳥(留鳥)です。
一年のうちでもその姿を見かける機会が多くなるのは,秋です。
この季節になると,モズはギィー,ギチギチギチギチギチギチ・・・という鋭い鳴き声で鳴きます。これを“モズの高鳴き”といい,秋の風物詩とされています。この声のする方向を探すと,開けた場所の木の枝や電線に止まったモズの姿を見つけることができるかもしれません。

モズは緑の多い住宅地や公園などでも見られますが,本来は樹林と農耕地のような開けた環境がセットになった環境を好みます。これは,繁殖は樹林地や藪で繁殖し,農耕地で餌を採るという彼らの生態によるものです。

この鳥の面白い習性は,

?こんなかわいい姿をしていて,獰猛な殺し屋であること
?“はやにえ”を行うこと

です。

?モズは獰猛な殺し屋
モズは肉食です。
餌となるのは,バッタ類や甲虫類,トンボ類などの昆虫類,トカゲやヘビ,カエルなどの両生・は虫類,フナやタナゴ,ドジョウなどの魚類,アメリカザリガニなどの甲殻類,そしてスズメ,カワラヒワ,ツグミなどの小型・中型の鳥など実にバラエティーに富んでおり,時にはサシバなどの自分より大きな鳥類までも襲って餌としています。
よく,木の枝に止まって,長い尾を上下左右に振りながらじっとどこかを見つめているモズを見ることができますが,これは獲物を一撃で捕らえるために準備を整えているところなのです。

?“はやにえ”っていったい何?
モズは,捕らえた餌を木の枝や有刺鉄線などに突き刺したり挟んだりする習性があります。
これを,“モズのはやにえ(早贄)”といい,モズの不思議な生態のひとつです。
秋から冬にかけて,モズの姿や鳴き声が聞こえる範囲の農耕地や公園や緑地を歩いてみてください。
木の枝に突き刺さって死んでいる昆虫やトカゲやカエルなどを見られるかもしれません。

はやにえギャラリーはこちら♪

では,モズは何故”はやにえ”を作るのでしょう?
実は,これは未だに良く分かっていません。
主な説は,
本能説(殺戮本能により目の前の餌を手当たり次第に捕まえてしまうため)
固定説(獲物を細かく引きちぎるために刺して固定している)
なわばり説(冬のなわばりの目印としてはやにえを作る)
貯食説(餌が不足する冬に備えて餌を蓄えるため)
がありますが,どれもまだ確定的な証拠となるデータがとれていないようです。

●全国的に減少しているモズたち
先にお話したモズのはやにえは,万葉集に「草具茎(くさぐき)」として登場する古くから日本人に知られた習性ですし,秋の高鳴きは秋の風物詩ともなっていますし,モズは昔から日本人にとってはとても馴染み深い鳥です。

しかし近年,モズは全国的に減少傾向にあります。
環境省が1970年代と1990年代に行った調査でも,各自治体や自然保護・環境保護団体が行っている調査でも,その減少は明らかとなっています。
その原因ははっきりとは分かっていませんが,いくつかの調査結果から類推されるのは,モズの生息環境である樹林と草地や農耕地などの開けた環境のセットの環境(いわゆる里山環境)が減少していることによるものではないだろうか,というものです。
とくに,農耕地や草地といった開けた空き地的環境の減少がモズの減少に拍車をかけているとも言われています。

モズの餌のバラエティーを見ても分かるように,モズの餌となる昆虫や小動物は樹林の林縁や草原や畑でよく見かける生き物です。
都市化や市街化によって草地や農耕地が次々となくなっている現代,それを食べるモズもおのずからいなくなるというのは,考えてみれば当然のことなのです。

ただ,鳥類は非常に環境適応能力のすぐれた生き物です。

“樹林地と草地のセットの環境”を都市域や市街地の中に上手いこと創出していけば,都市の環境に上手く適応したコゲラやヒヨドリなどのように,都市環境にも適応するようになるかもしれません。
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